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TRINITY vol.26では不思議なコスメを大特集! そのなかでも世界各国に散らばるスピリチュアル通の方々にご当地コスメや浄化アイテムを紹介していただきました。そしてwebでもその世界を伝えたいと思い、「ワールド スピリチュアル ニュース」と題して定期的に様々な国のスピリチュアル事情をレポートします。初回はドイツからスタート!
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 今、世界的にスピリチュアルブームですが、ドイツもその例に漏れていません。日本と同様、戦後の高度経済成長期を経て、物質的な豊かさを実現したドイツですが、21世紀に入って、癒しや本当の意味での豊かさや幸せ、人生の意味・目的……など、精神的な充足を求める人々がぐんと増えました。ここ最近の傾向では、ヨーロッパで生まれ育まれた「自己回帰的な思想」への傾倒と、日本・中国・インドなど「オリエンタルな思想」への傾倒が、特に顕著に見られます。
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item7b1a1 ドイツ・フランクフルト市内にある、シュタイナーハウスのポスター。「Anthroposophie mitten im Leben/人智学は人生の中心にあり」という、大きめの紫の文章の周りに、人智学の要素である言葉がちりばめられて、シュタイナーの思想地図になっている。 item7b1a1
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 シュタイナーの人智学が壮大であり、また抽象にとどまらないのは、その思想が私たちの日常生活の隅々、モノや社会システムなどの現実的な具象にも一貫して浸透し、息づいているところにあります。例を挙げると、やはり世界的にブームのオーガニックですが、オーガニックの最高峰と呼ばれるデメター(Demeter)認証マークのついた作物は、シュタイナーが提唱した「バイオダイナミック農法」というメソッドに忠実に従って栽培・収穫されたものを指しています。「天体の動きが、植物のエネルギーを決定する」と考えるので、植物の種まきや収穫の日程や時間帯まで、天体の動きを正確に計算して決定されます。また肥料も、単に土地に栄養を与えるというのではなく、ハーブや鉱物を独自に配合した“土の感性とエネルギーを高めるようなオリジナルな肥料”が用いられます。そして“人間の愛情”も植物のエネルギーに作用すると考えるので、収穫は機械を使わず、全て「手摘み」という徹底ぶり。宇宙、地球、植物、動物、そして人間である私たちは、全て繋がり合っていて“お互いエネルギーを与えたり、もらったりする存在である”という考えを現実化した農法で作られた食物は、栄養価の面でも単なるオーガニック栽培のものより断然に勝っていて、また見た目も堂々としていて、美しいのです。
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item7b1a シュタイナーに興味を持った人が集まるシュタイナーハウスと同じ域内に、オーガニック食品店(Karotte Naturmarkt/キャロット・ナチュラルマーケット)も併設されている。 item7b1a
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 バイオダイナミック農法でつくられた製品は、食品にとどまらず、コスメや衣料にも及んでいます。熱狂的な人気で迎えられているオーガニックコスメのヴェレダや、ドクターハウシュカも、シュタイナー思想とバイオダイナミック農法が、スキンケアのコンセプトを支えています。心身を深く癒し、香り高く魅了するオーガニックコスメは、凝縮された生命エネルギーで私たちのスピリチュアルな感覚を呼び覚まし、外面だけでなく、内面も磨き輝かせるという、従来のコスメには出来なかったことを可能にするからこそ、ここまでの人気を集めているわけです。またアロマセラピーをはじめ、ホメオパシーやバッチフラワーレメディなどの自然療法も、人々のスピリチュアルなものや自然回帰への希求と合致したからこそ、普及したものと言えるのではないでしょうか。
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item7b1 大人気のヨガグッズコーナーには、黒い仏像のイミテーションも、販売されている。 item7b1
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 人智学の再加熱ブームと同時進行で、今ドイツでは仏教をはじめとした、オリエンタルな思想や哲学もとても人気を集めています。60〜70年代、緑の革命運動やヒッピーが世界的に興隆した時代以降、少しずつ「禅」の考え方などを筆頭に、行き詰まった西洋的な価値観に代わるものとして、東洋の思想がヨーロッパにも浸透してきましたが、一般の人々に広く興味を持たれるようになってきたのは、ドイツでもヨガが大ブームとなったここ2〜3年のことです。瞑想やヨガの雰囲気や効果(!?)を高めるための、小さなイミテーションの仏像、日本の龍安寺の石庭をミニチュア化して、小さな箒で好きに模様を描くなどのセラピーや、インテリアとしての置物なども人気です。禅の価値観がバックにある柔道や剣道、茶道などにもスピリチュアルな感覚の向上、自分探し、精神統一や集中力アップなどを目的に、本格的に取り組む人が増えています。指圧・鍼、アーユルヴェーダなど、東洋のマッサージやヒーリングも、どんどん裾野を拡げています。また、数年前まで、ドイツのレストランで「緑茶」を注文すると、「西洋のグリーンハーブティーブレンドに、お砂糖がついて出てくる」というレベルだったのですが、最近はきちんとした日本の煎茶、しかもオーガニック品質のものが普通に出てくるようになりました。
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item7b 世界中のスピリチュアル関係の書籍が集合。インドのカーマスートラなど、“エキゾチックなスピリチュアル”を通したエロティシズムへの関心も高い。 item7b
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 もう一つ、これもシュタイナー思想と関連が深いのですが、ドイツ人はプレシャスストーン(パワーストーン)の力を信じ、またそのパワーを日常的に取り込んでいる人が多くいます。スピリチュアル系のお店に行くと、沢山の種類のプレシャスストーンが売られています。ドイツ人は、男性も女性も、自分の運勢を高め、インスピレーションを強く感じるプレシャスストーンを買って、常にアクセサリーとして身に付けたり、自分の部屋にコレクションとして集めたりします。また定番人気のハート型や動物の型などに大きくデザインされたプレシャスストーンを大切な友達や恋人にプレゼントしたりもします。またドイツ人の子供も、大人と同様に、大のプレシャスストーンのファン。おもちゃ屋さんで、1〜2ユーロで遊べるポケモンやハローキティのキーホルダーなどが入ったガチャガチャゲームと同じ並びには、色々なプレシャスストーンが入ったガチャガチャゲームがあって、これまたアニメキャラクターの勢いに負けずに人気なのです。
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item7 スピリチュアルショップ内にある人気のプレシャスストーンコーナー。このコーナーの右側には、プレシャスストーンを使ったアクセサリーが並ぶ。 item7
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item7a ファファラ・プレシャスストーンオイルの生みの親、ドイツ人女性セラピストのモニカ・グルンドマンの、プレシャスストーンマッサージメソッドについての書籍(左)と、実際に施術で使用するプレシャスストーンのスティック(右下)。 item7a
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item2 *今回のTRINITY特派員* 緒方・ヴェストベルグ・美樹さん item2
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photo&text:Miki Ogata-Westberg
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次回はインドのスピリチュアルをお届けします。お楽しみに!
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